自分は専門家でもないので(^^;)、ダムカードを集めるときに知っておいたら面白いかなという程度の簡単な説明です。
(独自で調べたものなので、間違っていたらごめんなさい(^^;))
<ダムとは?>
河川法という法律と河川管理施設等構造令という政令に定められている定義では、河川の流水を貯留し、または取水するために作られる構造物で基礎地盤から堤頂の高さが15メートル以上のものと定められています。因みに高さが15メートル以下は「堰」として扱われています。
<ダムが作られる目的は?>
主な利用法は8つの用途があり、ダムカードでは右上にアルファベットで表記されています。
『F(洪水調節)』
計画した水量を超えないように、水量を調節し洪水被害を軽減する。つまり、下流へ流れる水量を抑制して下流部の洪水被害を防ぎます。
『N(河川の正常な流量の維持)』
河川の一定の流量を維持することで、魚類などの生態系の保護をする。
『W(上水道)』
生活に必要な水を確保し供給する。
『I(工業用水)』
工場で必要な水を確保し供給する。
『A(かんがい)』
農業で必要な水を確保し供給する。
『P(発電)』
水の力を利用して発電し供給する。
『R(レクリエーション)』
ダム湖を観光・スポーツの目的に利用。
『S(消流雪用水)』
冬に積雪を溶かすのに使用する水を供給する。
となっています。
(例)
大渡ダムの場合、FNWP(右上)とあるので、F(洪水調節)N(河川の流量維持)W(生活用水)P(発電)を目的に作られたことになります。
<ダムの形式>(ダムカード右下に表示)
『G(重力式コンクリートダム)』
ダムの自重と重力で水圧を支えるダム形式。略して重力式ダムといいます。
『HG(中空重力式コンクリートダム)』
ダムの堤体内が空洞になっている重力式ダム。
『A(アーチ式コンクリートダム)』
河川の両側の堅い岩盤に水圧を分散させるダム形式。略してアーチ式ダムといいます。
『GA(重力アーチ式コンクリートダム)』
重力式とアーチ式の両方の特性を備えたダム。略して重力アーチ式ダムといいます。
『MA(マルチプルアーチ式ダム)』
複数のアーチが連なるダム形式。
『B(バットレスダム)』
水を遮る壁を垂直に扶壁で支えるダム。
『E(アースダム)』
台形上に土を盛って建設するダム形式。
『R(ロックフィルダム)』
土砂と岩石を主体として建設するダム形式。
『GF(コンバインダム)』
重力式とアースまたはロックフィルが複合したダム形式。
『CGS(台形CGSダム)』
砂礫に水とセメントを配合したものを台形上に盛ったダム形式。
以上、本当に簡単に説明しましたが、最低限これだけ知っていればダムカードを集める時も楽しめると思います。
次回こそ本当に過去のダム旅(ツアー)を紹介していきます。